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よい獣医さんは何処にいる?

先日DogCafeで、「よい獣医さんはどこにいる?」という本を読んだ。
(今日の小話は、すでに読んだ事のある方は、読み飛ばしてもらってかまいません。)

IMG_2738.jpg

いきなり1章から、

「ありえない」程、ずぼらな飼い主と、
「ありえない」程、いい加減な取次ぎ獣医と
「ありえない」動物病院獣医の対応のせいで

3年という短い命で亡くなったラブのカーブ君の話しで
かなりブルーになったのだが・・・・

実際の所、現在の動物医療のあり方と、事実関係を坦々と書いた本なのだが
IGオーナーだけでなく、あまり病院にかかった事のない愛犬家の皆さんに
一度目を通す事をお勧めしたい。


冒頭に書いた第1章の部分は、この本の内容を過敏に理解させる
意図的な書き方をしている節もあるので、感傷的にならざる得ないのだが、
それ以外の部分は、現代の動物医療の現状を坦々を書かれている。

初版からは2年近くたっている本ではあるので、今日の獣医師が全て
当てはまるわけではないが、日本の動物医療レベルが中々上がらない
獣医師達の「業界の構造」が素人にも良くわかる内容である。

とってもメジャーと言われている犬種であっても、医学的な進歩の遅さ、
そして人間では考えられない唖然とした治療が横行している事がまだまだ存在するようである。
これをメジャーとは言えないIG達に置き換えて読んでみたら・・・・かなり不安を覚える。

ただ、不安を煽る内容ばかりではなく、現在の都心における医療費の平均値だとか
オーナー側の意図したい部分もある程度明示している。

別にこの本を読んで、ムダに不安になる事はないと思うが、
漠然と描いていた獣医師に対するイメージを改めて考えさせられる。

現代の日本では、犬をはじめとする人間以外の生命と共に生活するという事が、
どういう事なのか、獣医師と接するというのがどういう事なのか?
(ほとんどにおいて自己責任)という事を認識させられる。

別に、獣医師をムダに批判していたり、獣医師のデータベースの本ではない。
また、この本一冊で、獣医師全てがわかるような代物でもない。

しかし・・・・

理不尽な治療をされ、万が一死に至る事があったとしても、
悪意は無かったというだけで、法律的に守られる獣医師達と
対等に渡り合う事を考えなければならない時。

そして、そんな事にならない為に普段からの情報収集の
物差しとして私は、結構参考なった本である。


この本は結構好評だったようで近々第2弾がでる模様。

 

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