先日、夕方某TV局で短い時間であったが最近のペット事情について番組が放映されていた。
なんとも複雑な気分にさせられた・・・・
番組自体は２０分程の短い時間だったが、会社のスタッフ数人と見ていた時のこと。
番組はとある動物レスキューのNPO団体の代表がピット＆イエローのラブラドール(ｌａｂｄｏｒ)をかわいがっているシーンから始まった。このｌａｂｄｏｒは、ここに来た理由は元の飼い主が「この犬私に噛み付くので飼えませんから引き取ってほしい」と持ち込まれてきた。とのこと
当然ここの代表は、トレーニングをつけてもらうなり、スクールに通うなりして、根気よく躾をするようになだめたが、
「こんなに犬を飼うのが大変だとは思わなかった。」「はずれの犬を飼ってしまった。」あげくの果てには「ペットショップにだまされた。」といって１万円をおいて逃げるように帰っていったという。
もうこの時点で私は、かなりぶち切れてたのだが、他にもいう事を聞かないだとか、思っていた犬と違ったけど捨てる訳にはいかないのでここに持ってきたとかの理由で、一ヶ月に酷いときは２０頭は人とやってくるらしい。
もう私は唖然というか...呆然としてしまった。
当然ここのNPOはレスキューを目的としているので、基本的に断っているらしいのだが、、独自の判断でこういった持込については、飼い主が全くもってなってない場合に限り、引き取るようにしているという。
ここでコメンテーターが、良識ぶって「命をなんだと思っているの？」程度のコメントが入り
社会性が身に付かないまま、飼い主に引き渡すペットショップにも問題の影があるようなコメントが流れ
続いて、番組的に良識あるペットショップにシーンが変わる。
ペットショップの店長：
「うちは、お客様にお渡しするまでの間に、どれだけワンちゃん達を教育できるかを常に考えてます。」といいながら、いろんな音のでるテープ（サイレン、車、電車などの音をショップ内で）回しながら、いかにも社会性を身につけさせてるように見せるシーンが写る。 ただその後の店長のインタビューの後ろでは、狭いゲージに入っている犬達がギャンギャン騒いでいる。
おいおい......きっとのこの番組の製作者は犬の事何もしらないんだろうなぁ。と思いながらTVを見ていると
一緒に見ていたスタッフの一人が、やっぱりペットを飼うならこういうところじゃないとだめだよね。とコメント
（このスタッフは動物を飼ったことがないという。しょうがないのか....）
あちゃー。こういう薄っぺらい番組みて、これからペットを飼おうと考えている何も知らない人は、こういうショップを
探してみてまわるんだろうな〜
で最後は極めつけ、ブリーダーの覆面でボイスチェンジャーのかかった男インタビュー。
俗にいうパピーミルである。
男：「いや〜犬の命なんて考えた事ないっすね。一匹いくら？今回の子供でいくら稼げるかが勝負ですから」
とシャーシャーとコメントしている。
もうこの時点で私はかなり気分が悪くなってきてた。さすがにうちのスタッフもこのコメントにキレていたが
このスタッフ達は、このパピーミルとペットショップの関連性がリンクはできていない。
まあペットを飼ったことが無い人、飼う予定がない人には全くもって関係ない話ではあるにはあるのだが....
ここで私は、この番組の質の低さがどれほどのものかを一緒に見ていたスタッフに説明してみた。
昔飼った事のある人、今飼っている人はさすがにすぐにピンときたが、やはり動物と生活した事がない人には
よく分からない事だらけのようだ。ただ漠然とその辺のペットショップで購入するのは考え直した方がいい事位は
判ってくれたようである。
車を乗る時に免許が必要なように、そして乗った瞬間から法的な縛りがかかる。当然車も耐久・安全基準がある。
そんな法でしばらないと、規律が保てない動物共存社会が望ましいなんて事はこれっぽっちも考えた事はないが、
せめて、動物を飼うという事がなんたるかを事前により多くの人に知ってもらう良い方法はないものだろうか？
いつでもどんな時でも一緒だよ。
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